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ここでは私が読んだ本の中で,役に立ったもの・感銘を受けたもの等を紹介します。(現在8冊)


そのまんま東 著

実業之日本社
(2004年11月)
1,575円

芸人学生
僕が学びつづける理由

僕は20代のときよりも、今のほうが速く長く走れる。外国語もまだまだいくらでも身につけることができる−。早稲田大学政経学部に入学し、3度目の大学生となった著者。猛烈な受験勉強、仕事と両立しながらの大学生活を綴る。(ビーケーワンの内容説明より)

言わずと知れた,宮崎県知事の東国原英夫氏の知事就任前の著書です。
ある事件の謹慎生活をきっかけに一念発起。過酷な受験勉強や大学生活を乗り越え,新しいことへどんどんチャレンジする前向きな姿勢に感銘を受けました。
人間はその気になれば,何歳になっても・どんなものにでも挑戦できることを見事に証明されています。とっても勇気づけられる著書です。



宮本延春 著

角川書店
(2006年7月)
1,365円


オール1の落ちこぼれ、教師になる

中学卒業の学力は、漢字は名前しか書けず、数学は九九の2の段まで。英語の単語はBOOKしか知らない落ちこぼれが編み出した勉強法とは? 奇跡の教師「オール1先生」が、勉強法の極意と、夢を叶えるまでの道のりを紹介する。(ビーケーワンの内容説明より)


著者の宮本さんは小中学校でいじめに遭い,両親の死去により天涯孤独となられた方です。勉強も全くできず,中学の通信簿はオール1。中卒後は大工として働いていましたが,23歳の時に一念発起し定時制高校に進学。その後現役で名古屋大学に合格。大学院終了後,現在は母校で「勉強の出来ない生徒の気持ちを共感できる先生」として活躍されています。
著者の血を見るような努力はさることながら,周囲の人々のサポートも素晴らしかったと思います。これも著者自身の人柄の良さと,弛まぬ努力が自然と協力者を惹きつけたのでしょう。この本を読んで一番に感じるのは、勉強とは、詰め込まれてやるものではなく,自分が学びたいから吸収して行くという姿が自然なものであるということ,そして好きなことを見つけ情熱を持ち続けること,そしてこの2つが何よりも大切だということです。



名城健二 著

中央法規出版
(2007年5月)
1,890円

精神科ソーシャルワーカーの実践とかかわり
 
御万人の幸せを願って

精神障害者と精神科ソーシャルワーカーのかかわりを、著者が活動する沖縄における具体的事例を通して学ぶ。ソーシャルワークとは何か、人が幸せに生きるとは何かを訴える、実践の書。(ビーケーワンの内容説明より)

いつもお世話になっている,沖縄大学で精神保健福祉を教えておられるの名城健二先生の著書です。
実践事例をもとに,名城先生のPSWとしての「かかわり」が紹介されており,とても読み易く,味わい深い本です。専門書ですが平易な表現で書かれているため,これから精神保健福祉士を目指そうとする学生にもお奨めです。
また,私たち経験者が読んでも,PSWの仕事の魅力を再確認出来る名著だと思っています。



メロディ・ビーティ 著
村山久美子 訳

講談社
(1999年4月)
1,600円

共依存症 いつも他人に振りまわされる人たち

頼まれなくても他人の世話に明け暮れる。相手を喜ばせようといつも自分は後回し。そして、思いどおりにならないといって腹を立てる。
この本は、自分の人生を他人に捧げてしまった「共依存症者」への処方箋である。(紹介文より)


アルコール依存症の方の支援をしていて,この「共依存」の状態をよく目にしました。この状態から抜け出すためには,「他人を愛し,それにまして自分へのメンテナンスもしっかりやること。自分を愛すること」(本文より)などが必要と述べられています。
私たち援助職もどうかすると,クライエントとの間に「共依存」という関係を作ってしまうこともあるし,日常生活の中でも同様です。この著書は私たち人間が,「自立」して生きてゆくためのヒントがたくさん記されているような気がします。



大森みゆき 著
ブックマン社
(2005年12月)
1,300円


「私は障害者向けのデリヘル嬢」


介護って何だろう?バリアフリーって何だろう?私が役に立つことって何だろう?
風俗の経験6ヵ月、介護の経験ゼロの女の子が出会った障害者の性の現実。車椅子のお客様、意思疎通のできないお客様、目の不自由なお客様…。障害は人によって違う、悩みも人によって違う、私はそれぞれに見合ったサービスができているだろうか?

かつて身体障害者専用のデリバリーヘルスで働いていた経験を持つ著者が、自らの体験を通じて語る障害者の性と福祉、介護の問題。雑誌『婦人公論』掲載のエッセイを元にした注目のノンフィクション。これを読めば、世の中が違って見えてくる。(紹介文より)


著者の大森みゆきさんが,障がい者を対象とするデリバリーヘルス(店舗を持たない出張型の風俗店)で働いた経験をもとに書かれた著書です。お客様である障がい者の方々との関わりの中で,コミュニケーションについて,差別と偏見について,そしてバリアフリーについて等々…。まだまだ「障がい者の性」については,祉の仕事に携わる人ですら目を背けているように思えます。本当に考えさせられる一冊でした。

著者のブログ「性的リーディング」
http://blog.livedoor.jp/myumyu_006/



マーク・レーガン 著
前田ケイ 監訳

金剛出版
(2005年4月)
1,680円


ビレッジから学ぶ リカバリーへの道
   精神の病から立ち直ることを支援する

本書で紹介されている「ビレッジ」は、精神保健福祉サービスの統合的ケアモデルのパイオニアであり、リカバリー・コミュニティとして活躍しているカリフォルニア州の団体である。ここでは「メンバー」と呼ばれる利用者が、職員と一緒に自分用のリハビリテーション・プログラムを作成しつつ、それぞれのリカバリーを体験している。
ビレッジの設立スタッフである著者は、本書において、多くのメンバーの物語を織り交ぜながら、個人がどのような過程でリカバリーを経験していくか、専門家がその過程にどう参与していくかについて、具体的な実践原則を述べている。
レーガン氏が勤めているビレッジ統合サービス団体は、米国屈指の精神保健福祉サービスを当事者に提供しており、またこれまでに幾多となく賞を授与されているという輝かしい実績がある。(紹介文より)

出版されてすぐに買いました。読んでみて「本当に的確な援助があれば、こんな重度の人でも地域で生活が出来るんだ!」という驚きの連続でした。
私はかつて,長期入院の方が多い精神科病院に勤務しており,仕事上で関わる精神障がい者のみなさんは,社会復帰するには困難と言われる人々がほとんどでした。
当時の私は,自分の努力不足を棚に上げて「法律・制度が整備されてないから」「家庭環境が悪いから」「地域が精神障がい者を受け入れないから」と不満ばかり言っていましたが,本書を読み,反省しきりでした。
この本が出版された時,私は既に病院を退職し専門学校の教員になっていましたが,現任のPSWをしているうちにこの本に出会いたかったと思いました。
その後ビレッジへの思いは募り,2005年の12月,実際に渡米しビレッジで研修を受けて来ました。


西村秀明 編著

教育史料出版会(2006年10月)
1,680円


「ひきこもり その心理と援助」

ひきこもりが問題なのではなく、背景で病んでいるこころの傷こそが問題なのである。社会的関係性のなかで傷つけられ、自らの生きる意味を失い、不安から「こもる」青年のこころに目を向けよう。
そのこころ模様を理解し、傷を癒すために―。
ひきこもる青年と親たちの手記も収録!(紹介文より)


私は2002年の秋,北九州市立精神保健福祉センターで,編著者の西村秀明先生の講演を聴く機会に恵まれました。
よく,ひきこもる青少年の親から「うちの子は病気じゃないか」と相談を受けられるそうですが,病気でなく引きこもる人も居るし,そもそも一つの行動様式なので,その子にどのような事情があるのかを,きちんと理解しないと見えてこないということです。
講演の中で「私たち人間は,困ったことが起こって解決できない時に,『引きこもる』という行動様式によって身を守ってきました。そこで,ひきこもりは人間の『適応行動』の一つとして捉え,『引きこもる』という行動は大切にしなければいけないと」いうお話を聴き,眼から鱗が落ちる思いでした。
本書を読んで,当日の講演で得た素晴らしいお話が甦ってくるような感じがしました。














野坂達志 著

金剛出版(2004年6月)
2,940円


「統合失調症者とのつきあい方」

臨床能力向上のための精神保健援助職マニュアル

「セラピストとソーシャルワーカーの感覚を“統合”すれば援助能力は
高まる」「ユーザーにとれば職域など関係ない。ユーザーにとって最良の
支援をすることが第一」とセラピストとPSWの二足のワラジを履く著者に
よって書かれた明解で実践的なテクニックと心意気が満載。
豊富な事例を元に,統合失調症者とのつきあい方から,薬物治療の基礎
知識,心理療法的ノウハウを駆使した面接テクニック,教科書には
(たぶん)書いていないソーシャルワークの実務知識,はたまた辞表を
出す方法まで,かゆいところに手が届く援助職の必携マニュアル。
(紹介文より)

「セラピストとPSWの二足のワラジ」という言葉に興味を持ち,読んでみました。私はそれまで,前記の2職種は似て非なるものであり,相反する部分も多いと考えていましたが,それらの感覚を上手く統合することで最良の支援が出来るという著者の実践は素晴らしいと思いました。とても読みやすく書かれているのもこの本の良さです。専門書でここまで抱腹絶倒したのは初めてです(笑)


石川信義 著

岩波新書(1990年5月)
819円


「心病める人たち
-開かれた精神医療へ-


日本は精神病者に冷たい国である。治療より治安を優先し、患者を病院に
閉じこめることばかりに熱心だ。宇都宮病院の悲劇もそこから生まれた。
いち早く完全解放病棟を実現した病院長が、自らの実践の跡を振り返り
ながら、精神病院の縮小・廃止にむかう欧米の動向を紹介し、日本の精神
医療の矛盾と進むべき道を怒りと情熱をこめて語る。(表紙紹介文より)


これは私が大学2年の時に出会い「PSWになろう!」という気持ちを確固たるものにした,思い出深い著書です。
出版されたのは,もう18年も前になるので,法律の名称や,精神障がい者を取り巻く環境は大きく変わってきましたが,今でも新鮮に読める本です。私自身もPSWとしてのアイデンティティを失いかけた時,よく読み返していました。


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